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2019 年度 実施状況報告書

次世代核磁気共鳴イメージング撮像法の周産期脳障害への応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K10191
研究機関順天堂大学

研究代表者

池野 充  順天堂大学, 医学部, 助教 (00567985)

研究分担者 堀 正明  順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (40334867)
奥村 彰久  愛知医科大学, 医学部, 教授 (60303624)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード拡散MRI / 早産児 / 脳性麻痺 / 小児神経疾患
研究実績の概要

本研究における平成31年度の目標は④本撮像とデータ解析、⑤周産期経過の抽出と12カ月での発達状態の追跡、⑥周産期脳障害における妥当性、有用性の検討、⑦他施設での同解析の検証であった。
④に関しては2019年度に約60件の拡散MR画像の取得を行った。内、早産児症例は18例であった。昨年度までの研究結果において、修正40週前後の拡散MR画像の評価は、撮像した児の週数が取得画像に最も大きく影響を与えることが判った。そのため撮像時期に影響されないような評価方法を検討しているが、新たな評価方法の決定には至っていない。そのため先天性の小児神経疾患における拡散MR画像の有用性を評価するために早産児以外のデータ収集を行っている。これに伴い、1年の研究期間の延長を申請した。
⑤、⑥はNICUの退院時に拡散MR画像の取得を行い、生後12か月まで外来経過を追跡できた39症例において情報の収集ができている。しかし比較すべき拡散MR画像の評価方法に問題が生じたために予後予測の検討ができない。
⑦については他施設で撮像された拡散MR画像のデータを収集し、当院のワークステーションで解析を行うことができた。MR画像の取得に用いたハードウェアが異なるため、画像構築の前処理が必要となるが、順天堂大学で取得したデータと遜色のないMR拡散画像が構築できた。概ね目標を達することができてた。
上記の検討内容から結節性硬化症において、拡散MR画像の有用性を見いだせたため、第62回日本小児神経学会学術集会で報告予定である。(COVID-19の流行拡大のため開催延期)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一部において研究の遅延がみられる。最も大きな要因は、早産児の拡散MR画像に対する撮像時期のずれが、解析結果に大きな影響を与えることが判明したためである。
そのため、今後は小児神経疾患における拡散MR画像の有用性の検討に方針を一部変更して研究を進めている。

今後の研究の推進方策

今後は小児神経疾患における拡散MR画像の有用性の検討に方針を一部変更して研究を進めている。今までの研究機関で副次的に撮像を行ってきた先天性神経疾患における拡散MR画像の疾患別の評価検討を行う。
現在までに片側巨脳症と結節性硬化症において拡散MR画像は従来のMRIで評価が困難であった病変の描出に有用であることが判明した。
研究期間を1年延長し研究を継続する。

次年度使用額が生じた理由

解析に使用する機器について、一部が大学に既存のワークステーションを利用できたこと、データの記録デバイスの価格が急激に下がっていることに起因する。
解析効率を上げるために、ワークステーションの一部の部品を新規購入した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胎児期に水頭症を合併したsuprasellar arachnoid cystの1例2019

    • 著者名/発表者名
      池野 充、堀 正明、青木茂樹
    • 学会等名
      第14回小児神経放射線研究会

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公開日: 2021-01-27  

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