非コラーゲン(non-collagen:NC)2 領域特異的抗体の作製:NC2 領域が完全にKO されているか、蛍光抗体直接法、ウエスタン法で確認するため、NC2 領域とコラーゲン領域に対する抗体を作製。① 作成した抗体の特性をELISA で確認。② それぞれの抗体を用い、蛍光抗体直接法、ウエスタン法で、NC2 領域のKO を確認。③ NC2 領域をKO した皮膚において、VII 型コラーゲンのコラーゲン領域の局在を特異抗体を用い、蛍光抗体法で確認。 基底膜を構成するタンパクの構造的変化および発現の変化の解析:① コラーゲン領域、NC2 領域をKO したマウス背部皮膚を電子顕微鏡で観察、表皮下水疱の存在の有無、毛包周囲の係留線維(anchoring fibril:AF)の構造的違いを検討。② AF と接着する基底膜タンパクであるBP180、ラミニン332 などのタンパク発現を、皮膚から回収したRNA、タンパクを用い、RT-PCR、ウエスタン法で確認。 間葉系幹細胞のKO マウスの脱毛に与える影響:VII 型コラーゲンの補充ならびに脱毛の改善度を解明。① C57BL/6 マウス鼠径より脂肪を採取、コラゲナーゼ処理後細胞を回収、培養。② フローサイトメトリー・ソーティングでCD31、CD45 陰性、CD90、CD105、Sca1 陽性の細胞を回収、脂肪組織由来間葉系幹細胞として培養。③ KO マウス脱毛部に局所投与、または尾静脈から投与。④ 表皮、毛包周囲のVII 型コラーゲン再生の確認。⑤ 毛包メラノサイト、毛包幹細胞の再生を確認。
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