研究課題/領域番号 |
17K10211
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
大湖 健太郎 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (90595274)
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研究分担者 |
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (20403892)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (80273621)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 多毛症 / 毛乳頭細胞 / dermal papillae / SUR2B遺伝子 / KATP チャネル |
研究実績の概要 |
多毛症患者群、健常コントロール群より、毛乳頭細胞の分離培養系を確立した。 現在、これらの細胞が発現している遺伝子群、タンパク質に関して、網羅的に解析を進めている。 また、確立した毛乳頭細胞培養系に、既知の発毛促進剤を投与することで、発毛関連タンパク質の発現が認められる事を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者群、対照群より、毛乳頭細胞の分離培養系を確立した。更に、解析に十分な細胞数を得られている。現在、得られた毛乳頭培養細胞より遺伝子を採取、発現パターンの変化を網羅的に解析している。 加えて、得られた毛乳頭培養系において、既存の発毛作用を有する薬剤を作用させた際に、薬理効果が得られることがわかり、この培養系が、in vivo での毛乳頭を再現していることが明らかになった。
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今後の研究の推進方策 |
現在行っている、多毛症患者群および健常コントロール群での、遺伝子発現パターンの差異を詳細に解析する。 また、発毛効果のある薬剤やタンパク質を投与した結果、発毛遺伝子に動きが得られるかを解析する。 加えて、上皮系細胞への影響も、培養系、動物実験系を用いて確立する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初購入を予定していた、サイトカン測定キットの購入費および培養細胞用培地の購入費が少なく済んだため。
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