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2017 年度 実施状況報告書

ケモカインELC/CCL19の新規受容体同定とその乾癬における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K10217
研究機関近畿大学

研究代表者

中山 隆志  近畿大学, 薬学部, 教授 (60319663)

研究分担者 松尾 一彦  近畿大学, 薬学部, 講師 (70615921)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードケモカイン / 乾癬 / 新規受容体
研究実績の概要

本研究の目的は、ケモカインELC/CCL19とその新規受容体の相互作用解析を通じて、ELC/CCL19の新規受容体を介した生理的および病理的役割を解明することにある。
研究代表者はこれまでに既知ケモカイン受容体を含む46種類の細胞遊走関連受容体 (GPCR) の安定発現細胞株を作製し、細胞遊走活性を指標に、新規ケモカイン受容体の網羅的な再スクリーニングを行った。その結果、複数の新規ケモカイン受容体を同定することに成功し、その中の一つ、GPCR#13はケモカインELC/CCL19に対して、既知受容体であるCCR7と同様に強い細胞遊走活性を示すことを見出した。
平成29年度は、ELC/CCL19のGPCR#13に対するアゴニスト特性を明らかにするために、GPCR#13安定発現細胞株を用いて、ELC/CCL19による細胞内カルシウム濃度上昇反応、細胞接着反応について検討した。その結果、ELC/CCL19はGPCR#13に対して既知受容体CCR7と同等の細胞内カルシウム濃度上昇反応、細胞接着反応を示すことを明らかにした。また、ヒト末梢血正常細胞におけるGPCR#13の発現解析を行った結果、GPCR#13は既知受容体CCR7の発現していないエフェクター細胞に広く発現することを明らかにした。
これらの結果から、ELC/CCL19はGPCR#13の機能的な新規アゴニストであり、GPCR#13を介したエフェクター細胞の新たな遊走制御機構が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の根幹の項目については順調に進行している。

今後の研究の推進方策

研究の根幹の項目については順調に進行しているため、今後も当初の計画通りに進行する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ケモカイン受容体CCR4およびCCR6は乾癬発症において異なる役割を担う2018

    • 著者名/発表者名
      有馬優香、松尾一彦、岩間有咲、長沼孝典、西脇啓二、義江 修、中山隆志
    • 学会等名
      日本薬学会第138年会
  • [学会発表] 乾癬発症におけるケモカイン受容体CCR4およびCCR6の役割の解明2017

    • 著者名/発表者名
      岩間有咲、松尾一彦、伊藤茉奈、有馬優香、長沼孝典、西脇啓二、義江 修、中山隆志
    • 学会等名
      第67回日本薬学会近畿支部総会・大会

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公開日: 2018-12-17  

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