1.mASC の乾癬モデルマウスへの治療効果の解析:ASC の乾癬病変に与える影響を確かめるため、TLR7のリガンドであるイミキモドをマウスに連日塗擦、人工的に乾癬病変を作成した。培養mASC を静脈投与し乾癬の皮膚症状を経過観察。1-1) mASC の採取、機能解析:① C57BL/6 マウス鼠径より脂肪を採取、コラゲナーゼ処理後細胞を回収、培養。② FCM・ソーティングでCD31、CD45 陰性、CD90、CD105、Sca1 陽性の細胞を回収、mASC として培養。③ 培養中の培養液を用い、サイトカイン産生をELISA 解析。1-2) 乾癬モデルマウスの作成:① C57BL/6 背部皮膚にイミキモドを連日外用。乾癬様紅斑局面が出現する時期を確認、組織学的に乾癬と一致する所見が得られるか確認。② イミキモド外用による乾癬病変を作成、培養mASC(1×106 個)を尾静脈から投与。③ イミキモド外用を継続しながら、乾癬病変の臨床的な改善度を経時的に観察。④ 14 日後、mASC 非投与群も含めて皮膚生検を行い、組織学的検討を行う。1-3) mASC の乾癬病変での局在の確認:① 培養mASC を生細胞染色キットにて蛍光でマーキング。② イミキモド誘導性乾癬モデルマウスに尾静脈投与、14 日後皮膚生検。③ 蛍光顕微鏡で蛍光mASC の存在を確認。1-4) mASC のTh1、Th17、Treg に与える影響:イミキモドで誘導させた乾癬病変をもつ耳介からリンパ球を収集、Treg、Th1、Th17 をソーティングで回収。個別にmASC と共培養し、サイトカイン産生の変化、mASC の細胞接着分子の発現の変化を確認。
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