研究課題
基盤研究(C)
DMKNは、ヒトやマウスの角化細胞、特に顆粒層などの分化後期に発現する分泌型蛋白質で、ヒトやマウスにおける主要なアイソタイプはα、β、γの3つである。DMKN-β/γは、皮膚の恒常性の保持に重要な因子であると推定されていたが、今回の我々の検討から、DMKN-β/γは生体内で角化の過程に加えて免疫応答において重要な役割を有している可能性が示唆された。
皮膚
先天性魚鱗癬などの角化異常症や尋常性乾癬などの炎症性皮膚疾患は現在根本的な治療がなく、ステロイド外用やレチノイド内服などで症状を緩和する治療が主体となっている。我々が注目したデルモカインは角化異常症や乾癬の病態に関与していると考えられ、皮膚角化症や皮膚炎症性疾患における役割の解明や新規治療の開発を行うことでそれら難治性皮膚疾患患者の生活の質の向上につながる。