研究課題/領域番号 |
17K10241
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
山中 恵一 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70314135)
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研究分担者 |
欠田 成人 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (00422866)
近藤 誠 三重大学, 医学系研究科, 助教 (40464169)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 尋常性乾癬 / アトピー性皮膚炎 / サイトカイン / IL-1 / Inflammatory Skin March / 脳血管病変 / 関節炎 / アミロイドーシス |
研究実績の概要 |
尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の罹患率は増加傾向にあり社会問題となっている。皮膚は免疫組織としては最大の臓器の一つであるため、皮膚の慢性炎症により皮膚局所から産生されるサイトカインが生体の免疫に与える影響は甚大であり内臓臓器に影響を及ぼす。我々は自ら作成した自然発症皮膚炎モデルマウスを用いて、皮膚炎症病巣部から過剰に産生されるIL-1により、全身の炎症、特に血管病変・脂質代謝異常に加えて、全身性アミロイドーシスを生じるに至る可能性を詳細に検討し、内臓病変の一部が抗IL-1抗体の投与により回避でき、治療戦略を作成できる可能性を証明しPLoS One (2014)に報告した。そして乾癬やアトピー性皮膚炎が単に皮膚のみに影響を与えるに止まらず、全身の臓器にも深く関与することを証明し、“Inflammatory Skin March”という新規の概念を提唱した (Journal of Allergy and Clinical Immunology, 2015)。 本研究では、更に脳血管病変、関節炎、アミロイドーシスの詳細を追求すると共に、尋常性乾癬の成因に於いて重要性が証明されているIL-17の関与、抗IL-17抗体の有用性に関しても検討している。 現時点では予定通り心血管病変の詳細と分子生物学的変化、防御方法の検討を行っている。また関節炎の詳細もデータが集積されつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度の予定であった 1)脳心血管病変に於ける病因となっている分子の同定の結果が間もなくでるため 2)関節炎の病態解明に近づきつつあるため
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度の想定している研究内容である 1)脳心血管病変に於ける病因となっている分子の同定と防御方法の解明 2)関節炎の病態解明 を予定通りに施行する予定である。
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