研究実績の概要 |
「習慣化を誘導する反復性オペラント訓練施行時における線条体神経細胞の可塑性の経時的変化に関する検討」の追加実験を行なった。これまで検討を行なったラット線条体の亜領域に加え、特に習慣的記憶に関与すると予想される後部背外側線条体について、これまでと同様、訓練終了2時間後におけるArc、cFos最初期遺伝子の発現誘導と、発現する細胞型について解析を終了した。習慣化とArc, c-fosに関する一連の実験の結果は、現在論文投稿中である。また、線条体へ投射を送る脳部位、具体的には前頭皮質の前辺縁皮質、前帯状回、S1,M1と、視床束傍核、淡蒼球外節部についても検討した。さらに、前頭皮質から線条体へ投射する錐体細胞をPT型とIT型に区別し、各投射系におけるArc、cFosの発現誘導を比較し、解析を終了した。現在、論文投稿準備中である。
|