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2019 年度 研究成果報告書

構造方程式モデリングを用いて統合失調症末梢血の研究成果を統合し、病態解明に繋げる

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10281
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関滋賀医科大学 (2018-2019)
獨協医科大学 (2017)

研究代表者

尾關 祐二  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90303768)

研究分担者 藤井 久彌子  滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (70314151)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード統合失調症 / アミノ酸 / D-セリン / L-セリン / グルタミン酸 / グルタミン / アラニン / BACS-J
研究成果の概要

統合失調症患者127名健常者64名を対象に末梢血中のアミノ酸18種類等を測定し、統合失調症患者でL-アラニンが有意に減少していた。統合失調症患者で臨床症状や認知機能とアミノ酸の血中濃度を比較すると、L-セリン濃度が陽性症状と正の相関を示し、注意と情報処理速度がグルタミン酸濃度と正の相関、D-セリン濃度と負の相関を示した。L-セリン濃度が変化している患者2名で各々にL-セリン合成酵素の遺伝子内に稀な遺伝子異常が見いだされ、培養細胞で遺伝子変異を評価したところ、一部患者でみられたのと同様のアミノ酸濃度変化が認められた。以上より本研究では生体内のアミノ酸が一部病状と関連する可能性を示すことができた。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症は0.8%ほどの人がかかる疾患で、幻覚妄想などの症状とともに、考える力が下がるなど一種の後遺症があります。また、治療を受けていても症状を繰り返す場合も少なくなりません。投薬などの治療は改善されてきていますが、後遺症や再発の恐れは完全には解決されていません。そのため、どうして病気になるのかといった研究を通して、新たな治療法を見つける必要があります。今回の研究ではこれまでに提出されていたアミノ酸と統合失調症との関係をより詳しく調べました。その結果D-セリンなど一部のアミノ酸が症状と関係している可能性が認められました。こうした成果は今後の疾患克服に有用な情報を提供すると考えられます。

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公開日: 2021-02-19  

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