研究課題/領域番号 |
17K10284
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
嶽北 佳輝 関西医科大学, 医学部, 講師 (70548403)
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研究分担者 |
加藤 正樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00351510)
吉村 匡史 関西医科大学, 医学部, 講師 (10351553)
西田 圭一郎 関西医科大学, 医学部, 講師 (40567567)
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 治療抵抗性統合失調症 / 抗精神病薬 / クロザピン / ミノサイクリン |
研究実績の概要 |
本年度は研究実施計画におけるSTEP 1を実施している。このため、リクルートしたサンプルから得られたデータを解析する段階には至っていない。詳細な現状としては、当院当科におけるクロザピンを利用している患者の大多数においては、エントリーを終了している。今後は、当院のみならず他院でクロザピンが使用されている患者、又はクロザピン使用には至っていないものの治療抵抗性統合失調症の診断を満たす患者を主な対象として積極的なエントリーを継続していく必要があると考えられる。研究段階は上記のような状況にあるため、本年度の研究発表は、治療抵抗性統合失調症を含めた統合失調症全般における抗精神病薬治療に関連した内容となっている。主な発表主題はクロザピンやリスペリドン・パリペリドン・アリピプラゾールをコンパウンドとして利用した第2世代抗精神病薬持効性注射製剤などのハード面に関することや、どのように抗精神病薬を選択するかというストラテジーの課題、今後の統合失調症治療薬における展望、などなっている。これらの発表では統合失調症に対する抗精神病薬を用いた薬物療法において、これまでに明らかとなっていることを総括し、明らかとはなっていない部分を明確にしている。その中で、本研究の立ち位置を示し、本研究を遂行することで得られることについて伝えた。来年度は積極的なエントリーを行いながら、段階的に入手したデータの解析を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、患者リクルートを継続しているが、当初計画と比較すると遅延傾向にある。この理由としては、当該施設における治療抵抗性統合失調症患者の来院件数が乏しいことに起因すると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、積極的に外部施設からの対象患者の取り込みを増加させる取り組みを行う予定である。具体的には関連施設への働きかけなどが挙げられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に行う計画があった解析がリクルート遅延により、次年度に持ち越されるため。
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