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2019 年度 実施状況報告書

症状-バイオマーカー-薬理プロファイルから考える新たなせん妄薬物療法に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K10298
研究機関京都大学

研究代表者

谷向 仁  京都大学, 医学研究科, 准教授 (60432481)

研究分担者 井上 真一郎  岡山大学, 大学病院, 助教 (50379765)
中川 俊作  京都大学, 医学研究科, 助教 (50721916)
武田 朱公  大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (50784708)
大井 一高  岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (70629203)
片山 泰一  大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (80333459)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードせん妄 / 注意機能 / 視線計測 / 早期発見 / 薬物療法 / 神経伝達物質
研究実績の概要

昨年までの取り組みを基礎として、パレイドリアテストを用いた視線計測のせん妄予測因子の有用性についてパイロット的に少数例を追加検討した。その中で、せん妄発症例において、認知障害が軽度(MMSE 21点程度)であっても、記憶力の低下の自覚はあるが視空間認知の低下(Wペンタゴンでの失点有)についての自覚のない場合、パレイドリアテストにてノイズに対して「顔がある」との誤答が多く認められる傾向が強く、回答の際に迷うそぶりも見られなかった。その誤答の際の視点に一定の特徴がみられていた。これらのことから、このようなノイズを応用した新たな課題によるスクリーニング法が検討できるのではないかと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度の研究代表者の用務の増加(臨床業務に加え大学本部からの業務が本年度に急遽割り当てられたこと)および研究協力者の異動による協力者の新たな選定の必要性などが重なり、計画遂行が遅延した。

今後の研究の推進方策

研究代表者の大学本部からの用務は本年3月に終了したため研究実施への時間は確保しやすくなる。また、新たな研究協力者との話し合いも進めており研究協力体制の構築もできている。一方、新型コロナウイルス感染症関連の影響で、本学及び共同研究機関においても診療体制にも大きな影響が出ている。そのため研究遂行にも影響が出る可能性は高いが、可能な限り進められるよう努力する。

次年度使用額が生じた理由

2019年度の研究進捗が遅れたため

  • 研究成果

    (24件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (17件) (うち招待講演 5件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] JPOS/ JASCC clinical guidelines for Delirium in adult cancer patients: A summary of recommendation statements2020

    • 著者名/発表者名
      Matsuda Y, Tanimukai H, Inoue S, Inada S, Sugano K, Hasuo H, Yoshimura M, Wada S, Dotani9 C, Adachi H, Okamoto Y, Takeuchi M, Fujisawa D, Kako J, Sasaki C, Kishi Y, Akizuki N, Uchitomi Y, Matsushima E, Inagaki M, Okuyama T.
    • 雑誌名

      Jpn J Clin Oncol .

      巻: 50(5) ページ: 586-593

    • DOI

      10.1093/jjco/hyaa003.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] CACD:Attitude of medical staff in cancer care toward symptoms in cancer survivors , and our current approarches2019

    • 著者名/発表者名
      Tanimukai H.
    • 雑誌名

      Ann Oncol

      巻: 30 Suppl6 ページ: 43

    • DOI

      10.1093/annonc/mdz349

  • [雑誌論文] 化学療法に伴う認知機能障害 -ケモブレインとはー2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 雑誌名

      緩和ケア

      巻: 29(5) ページ: 447

  • [雑誌論文] 向精神薬使用の適切な判断 認知症に対する抗精神病薬使用の適切な判断2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 雑誌名

      月刊薬事

      巻: 61(3) ページ: 61-66

  • [学会発表] 一般病院における認知症併存者への対応の課題 ~透析医療での課題を含めて2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第3回南大阪サイコネフロロジー研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 認知症を併存するがん患者への対応2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第30回日本医学会総会 2019 中部
    • 招待講演
  • [学会発表] 「がん患者におけるせん妄ガイドライン」 の刊行と今後の方向性2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 受容体プロファイルによるせん妄治療薬の選択2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] がん治療中にみられる様々な症状に関する医療者への調査 ~認知機能障害の位置づけ~2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁, 井沢知子, 市原香織, 小椋奈津子, 古谷和己, 小川真寛, 馬場千夏, 小橋美月, 華井 明子
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ1:がん患者のせん妄には,どのような評価方法があるか?2019

    • 著者名/発表者名
      稲田修士, 菅野康二, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ2:がん患者のせん妄には、どのような原因(身体的原因・薬剤原因)があるか?2019

    • 著者名/発表者名
      菅野康二, 稲田修士, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ3: せん妄を有するがん患者に対して、せん妄症状の軽減を目的として抗精神病薬を投与することは推奨されるか?2019

    • 著者名/発表者名
      蓮尾英明, 吉村匡史, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ4:せん妄を有するがん患者に対して、せん妄症状の軽減を目的 としてヒドロキシジンを単独で投与することは推奨されるか?2019

    • 著者名/発表者名
      和田佐保, 堂谷知香子, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ5:せん妄を有するがん患者に対して,せん妄症状の軽減を目的 としてベン ゾジアピン系薬を単独で投与することは推奨されるか?2019

    • 著者名/発表者名
      足立浩祥, 岡本禎晃, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ6:せん妄を有するオピオイド投与中のがん患者に対して、せん妄症状の軽減を目的としてオピオイドを変更すること(スイッチング)は推奨されるか?2019

    • 著者名/発表者名
      岡本禎晃, 足立浩祥, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ7:せん妄を有するがん患者に対して、せん妄症状の軽減を 目的として推奨される非薬物療法にはどのようなものがあるか?2019

    • 著者名/発表者名
      堂谷知香子, 和田佐保, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ8:がん患者の終末期のせん妄に対して、せん妄症状の軽減を目的として推奨されるアプローチにはどのようなものがあるか?2019

    • 著者名/発表者名
      竹内麻理, 藤澤大介, 角甲純, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介, 日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] JPOS-JASCCがん患者におけるせん妄ガイドライン CQ9:せん妄を有するがん患者に対して、家族が望むケアにはどのようなものがあるか?2019

    • 著者名/発表者名
      角甲純, 藤澤大介, 竹内麻里, 谷向仁, 松田能宣, 井上真一郎, 奧山徹, 稲垣正俊, 内富庸介,日本サイコオンコロジー学会ガイドライン策定委員会せん妄小委員会
    • 学会等名
      第24回日本緩和医療学会学術大会
  • [学会発表] がん医療における認知機能障害「治療中にみられるがん患者の様々な症状に関する医療者への調査」と我々の取り組み2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第17回日本臨床腫瘍学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] がん患者におけるせん妄ガイドライン 2019年版について2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      緩和ケア アドバンスト・セミナー
  • [学会発表] 「がん患者におけるせん妄ガイドライン 2019年版」の刊行と今後の方向性2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁
    • 学会等名
      第2回緩和医療学会関西支部学術大会
    • 招待講演
  • [図書] DELTAプログラムによるせん妄対策 多職種で取り組む予防, 対応, 情報共有2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁(分担)
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      医学書院
  • [図書] がん患者におけるせん妄ガイドライン 2019年版 日本サイコオンコロジー学会/日本がんサポーティブケア学会(編)2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁(分担)
    • 総ページ数
      103
    • 出版者
      金原出版
  • [図書] 専門家をめざす人のための緩和医療学2019

    • 著者名/発表者名
      谷向 仁(査読委員)
    • 総ページ数
      445
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2021-01-27  

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