研究課題
昨年までの取り組みを基礎として、パレイドリアテストを用いた視線計測のせん妄予測因子の有用性についてパイロット的に少数例を追加検討した。その中で、せん妄発症例において、認知障害が軽度(MMSE 21点程度)であっても、記憶力の低下の自覚はあるが視空間認知の低下(Wペンタゴンでの失点有)についての自覚のない場合、パレイドリアテストにてノイズに対して「顔がある」との誤答が多く認められる傾向が強く、回答の際に迷うそぶりも見られなかった。その誤答の際の視点に一定の特徴がみられていた。これらのことから、このようなノイズを応用した新たな課題によるスクリーニング法が検討できるのではないかと考えている。
4: 遅れている
本年度の研究代表者の用務の増加(臨床業務に加え大学本部からの業務が本年度に急遽割り当てられたこと)および研究協力者の異動による協力者の新たな選定の必要性などが重なり、計画遂行が遅延した。
研究代表者の大学本部からの用務は本年3月に終了したため研究実施への時間は確保しやすくなる。また、新たな研究協力者との話し合いも進めており研究協力体制の構築もできている。一方、新型コロナウイルス感染症関連の影響で、本学及び共同研究機関においても診療体制にも大きな影響が出ている。そのため研究遂行にも影響が出る可能性は高いが、可能な限り進められるよう努力する。
2019年度の研究進捗が遅れたため
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