研究課題/領域番号 |
17K10324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
篠山 大明 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (90447764)
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研究分担者 |
山口 昌樹 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (50272638)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | サイトカイン / ストレス / 睡眠 / 注意力 |
研究成果の概要 |
注意欠如・多動症(ADHD)がある子どもを対象とした研究では、ADHDの症状が強い子ども19名とADHD症状が明らかではない17名の子どもの唾液検体を比較した。その結果、唾液中のサイトカイン群 (27項目)のうちの一部では、両群で濃度が異なることが明らかになった。青年期のストレス指標となるバイオマーカーの開発研究では、健常者31名(平均[標準偏差]21.5 [0.8]歳)の唾液中サイトカイン群 (27項目)を測定し、サイトカイン濃度と睡眠、ストレス、注意力との関連を調べた。その結果、Th1/Th2の指標となる唾液サイトカイン比がストレスと関連することが示唆された。
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自由記述の分野 |
児童精神科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
児童青年期のストレスバイオマーカーとして唾液サンプルを用いることができる可能性を示唆する結果が得られた。とくに児童精神科領域では患者が言葉で自身の心理的ストレスについて表現することが難しいため、正確なストレスの評価を行うことが難しい。児童からも容易に採取できる唾液によるバイオマーカーが開発できれば、臨床的な意義は大きい。また、ストレスが血液中のサイトカインのTh1/Th2のバランスと関連することは過去に報告されていたが、唾液中サイトカインのTh1/Th2バランスがストレスに関連することを報告したのは本研究が初めてである。今後、ストレスと免疫の関係を解明する一助となることが期待される。
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