研究実績の概要 |
平成30年度は健常者における臺式簡易客観的精神指標検査(UBOM-4)の成績をまとめ、UBOM-4, a New Scale for Psychic Function and Energy: General Population Normative Values and Influencing Parametersのタイトルの論文として発表した(Gotoh, D et al, Open Journal of Psychiatry 8: 390-412, 2018)。 また、検査者間一致度の検討については雑誌「作業療法」に投稿し査読を受けているところである。 UBOMを広汎性発達障害成人、統合失調症成人に対してUBOMを施行し、「広汎性発達障害と統合失調症の機能障害の比較検討-UBOM-4を用いて」の論文として投稿準備中である。抑うつ状態にある患者のUBOMによる型分類する試みも行った。SDS点数によりうつ状態群を53点以上60点未満のD1群21人と60点以上のD2群19人に分けた。PRDは健常群-1.2±4.2、D1群1.0±4.9、D2群0.5±4.3、RCTは健常群17.7±2.9、D1群23.4±5.4、D2群23.1±7.7、DORは健常群-0.9±0.2、D1群1.1±0.2、D2群1.1±0.2、MRTは健常群0.6±0.3、D1群0.9±0.5、D2群0.9±0.8、画型は健常群では普通画79(83%)、異型画16(17%)、D1群は普通画13(62%)、異型画(38%)、D2群は普通画13(68%)、異型画6(32%)であった。RCT、DOR、MRTについてはD1、D2群は健常群より成績が不良であったが、D1、D2群間には有意な差なかった。
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