研究実績の概要 |
令和2年度には、1年度からの継続で次のようなテーマで研究を進めた。すなわち、令和1年度から進めてきていた①UBOM-4の検査者間一致度を明らかにする、②自閉症スペクトル障害(ASD)・統合失調症・健常者の3群のUBOM成績比較からASDの精神生理学的特徴を把握する、③SDSにより抑うつ状態と判断される患者を健常者などから判別するために有効なUBOM-4指標(PRD,RCT,DOR,MRT,画型)の検討、④精神科外来新規受診者でうつ状態と診断される患者のうつ状態の程度とUBOM-4成績の変化の追跡である。 ①に関してはYoshida,Gotoh,Hoshino et alによるAn Investigation of the Degree of Consistency among Examiners using UBOM-4 (Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes of Psychic Function and Energy)というタイトルの英文論文に、②に関してはGotoh,Kawasaki,Hoshino et alによるAutism Spectrum Disorder and Schizophrenia as Evaluated by UBOM-4というタイトルの英文論文にまとめることができ投稿作業中である。④に関しては令和1年度に収集できたサンプルに新たに6例を加え合計16例について追跡している。うち4例は約1年間の追跡を終了できた。
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