研究課題/領域番号 |
17K10337
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
吉見 明香 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80738617)
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研究分担者 |
平安 良雄 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70244324) [辞退]
吉田 晴久 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (70784164) [辞退]
浅見 剛 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70623057)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳画像研究 / 精神科リハビリテーション / 統合失調症 |
研究実績の概要 |
本研究は、重度精神障害者の精神症状及び生活の質の改善に有効性が示されている心理社会的介入プログラムである「疾病自己管理とリカバリー(Illness management and Recovery :IMR)が脳形態および脳機能に与える影響を検証するものである。IMRの有効性は検証されているが、その生物学的効果を検証した研究は少ない。本研究ではIMRを行うことが、脳の形態および脳機能に与える影響を検証する。重度精神障害、特に統合失調症では長期の経過に伴い、進行性の脳構造変化が伴うことが報告されており、IMRが脳構造変化を抑制する効果があり、脳機能への効果があることが実証されれば、今後のIMR普及の根拠となり、IMRの普及が重度精神障碍者の長期の予後を改善する可能性がある。 統合失調症に罹患する対象者に対し、IMRを施行し、施行前後で頭部MRIを撮影し、その脳機能、脳形態への影響を検証する。IMRは通常10カ月程度の長期間の実施が必要である。通常治療と並行して対象患者は本プログラムを受講する。同時に対照群を設定し、同様の期間をあけて、頭部MRIを撮影し、IMR施行群との脳機能、脳形態の変化の差を検証する。 本年度は主機関で第2クール目のIMRが令和2年9月に終了した。対象患者は5名であり、頭部MRIおよび客観的、主観的尺度の開始前評価はすでに終えている。また、研究協力施設にて、第2クール目が開始された。3名が参加し、1名が脱落した。引き続きプログラムを実施し、プログラムが終了次第、実施後の評価を行う予定である。IMR未実施群については2名登録を行い、1名が脱落した。1年後の評価を今年度中に行う予定である。今年度は新たなIMR実施施設と研究体制の構築を行った。令和3年度より IMR実施施設として登録することができるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初から若干の遅れはあったが、プログラムの実施と実施の間の準備期間が予想以上に長くなり、プログラムの実施回数自体が少なくなっている。また、集合型、対面型のプログラムであるため、コロナ感染症の蔓延による実施の遅れも発生している。
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今後の研究の推進方策 |
今年度より新たに一施設の研究参加が見込まれているため、プログラム実施者のリクルートを加速することができる。また、プログラム未実施者の登録が大幅に遅れている。中間解析を行い、今後の方針を検討するとともに、研究の広報なども進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
IMRプログラム実施が遅れているため、評価のための画像検査費用、評価尺度費用、プログラム実施費用が残額として残っている。また、コロナ感染症の影響で学会の中止や海外渡航も困難で学会発表に関する残額生じている。引きつづき、症例の登録を行い、研究を進めていく。
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