研究課題/領域番号 |
17K10344
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
早川 徳香 南山大学, 人文学部, 准教授 (20410756)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 自閉スペクトラム症 / 大学保健 / 修学支援 |
研究実績の概要 |
平成30年ならびに31年度新入生約5000人全員を対象とするスクリーニングおよび早期の心理サポートを提供するシステムを構築した。システムの構築に関して、学生部・学生課・保健室・学生相談室などの関連諸機関と連携し、さらに、個人情報の取り扱いを含む倫理的課題については、南山大学「人を対象とする研究」倫理審査において検討・修正を行った。 学内で、本調査に関する関連部署の理解と協力を得る点において難航した。ある視点においては個人的研究と位置付けられる本調査を学生に資する保健管理の一環であるという見解を関係者に説明し、了承を得る点、さらに、スクリーニングした学生を学生相談室などの保健相談機関のフォローにつなげるという点において、橋渡し先の業務負荷の増加や個人の研究財源をもとにする調査結果(スクリーニングされた学生)が大学の課室の業務と認めうるのかなどについて多くに議論があった。 健康診断での客観的指標(身長・体重)、自己記入式質問票(フェイスシート、摂食障害臨床尺度、自閉スペクトラム症指数、ソーシャル・サポート、ベック抑うつ質問票、自由記述欄)から、①摂食行動異常傾向の高い者、②WHO基準のやせに属する者、③重症の抑うつ状態にある者、④自殺願望のある者、および、⑤自閉スペクトラム傾向が高く、なおかつ、摂食行動異常やうつ状態などの併存症状を伴う者と面接を行い、保健センターでの心理的フォローを必要とする学生をいち早く修学支援へつなげる学校保健のシステムを構築する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成29年度に第一回目調査を実施する予定であったが、学内の関係部署との十分な連携に至らず、1年実施を延期した。
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今後の研究の推進方策 |
1年の実施延期はあったが、平成30年度より予定通り迅速にスクリーニングと早期フォロー面接が進行している。今後、研究計画通りに進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
スクリーニング調査は一年先延ばされたため、平成30年度で使用する。
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