研究課題
●CdTeアレーを用いたトリプルエネルギーCT(TE-CT)の最適化: この研究では0.1mmフォーカスX線管を用い,拡大撮影により画像を得る。まず拡大率を1.0~1.5倍にして,管電流を最大の0.50 mAに調整した。次いで,Raw画像によるエネルギーサブトラクションを止めて,フォトンカウント式を採用した。スレッショルドエネルギーを33と50keVに調整してTE-CT撮影を行い,空間分解能は0.07mmまで改善され,KエッジCTにより血管のコントラストも増した。●第1世代TE-CTの空間分解能の向上: CdTeを用いた第1世代エネルギー弁別X線CTスキャナーのエネルギー分解能は1% at 59.5 keV程度であり,これ以上の改善は難しかった。ここでは0.1mmフォーカスX線管と鉛製ピンホールを用いて空間分解能を0.2mmまで向上させた。一方,YAP(Ce)-PMT検出器を用いた場合,カウントレートは100kcpsまで増加した。フォトンカウンティングによるエネルギー弁別と被写体でのビームハードニング効果を組み合わせて,画質とコントラストが改善された。●新しいエネルギー弁別CTスキャナーの構築: 撮影に制動X線を用いた場合,被写体によりビームハードニングが発生する。被写体により低エネルギーフォトンから吸収され,高エネルギーフォトンは透過する。よって増幅器の増幅率を増すことにより,低エネルギーフォトンによるプロジェクションが消失し,実効エネルギーは増加する。実験では増幅率を増すことにより画像のコントラストが大きく変化し,実効エネルギーも増加することがわかった。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (9件)
Magnetic Resonance Imaging
巻: 80 ページ: in press
10.1016/j.mri.2021.04.007
Review of Scientific Instruments
巻: 92 ページ: 053103~053103
10.1063/5.0047546
Med. Imag. Inform. Sci.
巻: 38 ページ: 1-7
巻: 92 ページ: 013702~013702
10.1063/5.0018976
Ann. Rep. Iwate Med. Univ. Center Lib. Arts Sci.
巻: 55 ページ: 1-5
巻: 55 ページ: 6-10
Physics Open
巻: 4 ページ: 100026~100026
10.1016/j.physo.2020.100026
Applied Radiation and Isotopes
巻: 159 ページ: 109089~109089
10.1016/j.apradiso.2020.109089