11C二酸化炭素を11C一酸化炭素に変換後、Pd触媒を用いた炭素-炭素結合反応で 11Cメチルエステル基 (11CO2Me)を種々のホウ素化合物に導入し,この11CO2Me基をルイス酸触媒下でヘテロ環に変換する反応を検討した。その結果、トリメチルアルミニウム (AlMe3) 存在下でジアミンと反応させることで11C イミダゾリン環を構築することに成功した。しかしAlMe3は加水分解後大量の不溶物が生成するため自動合成装置では目的物の分離が艱難であった。そこで様々なルイス酸を検討した結果、チタン系ルイス酸を用いると効率よく、分離も容易であり、本手法を用いて種々のイミダゾリン環の構築に成功した。
|