研究成果の概要 |
内照射療法用核種として期待度が高い67Cuを大量製造するため、現在、複数の製造法が提示されているが、いずれも大量(~数10g)の亜鉛をターゲットとし、分離には複数のイオン交換樹脂を使用する煩雑なものである。今回、研究では、銀を共沈剤とすることで樹脂を用いない簡便な67Cuの分離精製法の開発に成功した。これにより従来の1/3程度の時間で、同等品質の67Cuの分離が可能となった。また、67Cuの代替治療核種として注目した111Agについては、陰イオン交換樹脂を用いることで放射性Rh,Pd,Agを効率よく分離できる最適パラメータを割り出した。また、ターゲットであるパラジウムの再利用方法を確立した。
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