研究課題
基盤研究(C)
高速MRI撮像では、画質劣化を抑えながら短い時間でいかに効率的に画像情報を収集するか、が重要となる。肝臓ダイナミック造影高速撮像では撮像時間を従来の約1/2に短縮しても画質劣化を最小限に止めることに成功し、呼吸停止困難な患者への応用が期待される結果であった。高速磁気共鳴胆管膵管撮像(MRCP)では撮像時間を従来の約1/4に短縮しても診断画像として充分な画質が担保されることを示した。肝細胞相における高速撮像においては従来に比し約2倍の空間分解能とすることで、診断能向上が期待された。また、撮像シークエンスそのものを省略しプロトコルのスリム化を行うことで、超時短プロトコルを構築した。
放射線医学
上腹部領域のMRI 撮像において、圧縮センシングとパラレルイメージングを相補的に併用した技術が臨床応用可能であることを示した。上腹部MRI撮像では複数回の呼吸停止や長い撮像時間が問題とされているが、我々の研究成果は患者の苦痛軽減や臨床現場における検査効率(スループット)改善に寄与するものと考えられる。