今後の研究の推進方策 |
次年度は、これまで同様、当院産婦人科医師と密なコンタクトをとりながら、適応患者があればMRI検査のオーダーを頂くよう依頼する。 撮像患者の撮像リストは、個人情報規定に従う形で作成しているが、今後は、臨床の血液データ、経過、転帰等の記載を充実化させていく。妊娠転帰としては、胎児発育不全の程度(SD)、出生児体重(percentile)、胎盤病理所見、MRIから出産までの日数、緊急帝王切開の有無、出産後の児の退院までの日数を使用する。Dopplerを含めた超音波所見も可能な限り検討に含める。画像については、T1/T2強調像から胎盤体積、胎盤厚・胎盤床の長さ・面積を計測し、IVIMの解析による胎盤のf値・D*値・D値、T2star画像の解析からT2値の計測、HASTEによる定性及び信号比(Himoto Y.らの分類に依る:Himoto Y, Kido A, Mogami H, et al. .Placental function assessed visually using half-Fourier acquisition single-shot turbo spin-echo (HASTE) magnetic resonance imaging. Placenta. 2016 Mar;39:55-60.)の評価、拡散強調像からのADC値計測を順次、各症例について計測し、症例数が揃った段階でデータを患者群と健常群で比較検討する。その後、順次結果を学会、論文へ報告する。
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