胎盤MRIから得られる定量値と妊娠転帰の相関を検討した。当初対象とした妊娠高血圧症候群患者の数が限定的で検討に十分な症例数を得られなかったため、対象を限定せずに評価。68例の単体妊娠につき、intravoxel incoherent motion(IVIM)から導かれる定量値f値・D*値・D値、及びT2値、胎盤厚、と妊娠転帰不良(低出生体重、緊急帝王切開、早期産)を超音波検査の脈拍係数(PI)を基準として比較検討。結果、T2値(Z-score)とIVIM(f値)は、低出生体重や妊娠転帰不良との強い相関が認められた。T2値・f値は、胎盤機能障害を予測するバイオマーカーとなりうると考えられた。
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