研究課題
OGSE-DWIとPGSE-DWIの両者を用いたIVIM(Intravoxel incoherent motion)解析により、頭頸部悪性腫瘍における、腫瘍病変本体及びリンパ節転移について、3-TMRI装置を用いて撮影を行った。拡散時間をOGSE-DWIを用いて短くすることにより、PGSE-DWIでの従来拡散時間での拡散パラメータとOGSE-DWIで得られる拡散パラメータの差異について検討を行った。OGSE-DWI単体ではPGSE-DWIと比較して悪性腫瘍の診断能は同等であったが、OGSE-DWIパラメータをPGSE-DWIパラメータに追加することにより、従来法よりも高い悪性腫瘍診断能が得られることが判明した。及び、臨床用3-TMRI装置を用いて胎児ホルマリン固定標本0.2mm等方性三次元MRI画像の撮像および視覚評価を行い。胎児脳発生段階における、脳グリア構造及び特に鼓室及び聴覚器の発生評価を行った。0.1mm等方性MRI撮像についても撮像を実施し、画質評価を行った。T1強調画像では、加算回数を多くすることにより、一層高い信号雑音比を得ることが可能であり、特に0.1mm等方性撮像では加算回数を多く設定することが有効であることが判明した。 また、眩暈症診断目的臨床検査として実施した、ガドリニウム造影剤投与後4時間後の遅延相でのHeavy T2-weighted FLAIR撮像での内リンパ水腫所見を確認した。また同時に撮影したBlack blood T1WIにて、耳管軟骨に遅延相でのみ造影効果が見られることが判明した。この耳管軟骨部の遅延造営効果の機構について検討をおこなった。また、耳管機能には個人差があることから、耳管を通過する物質の通過性に差異が存在する仮設を立て、超高速リアルタイムシネMRI法による耳管通過部評価を試みた。
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