研究分担者 |
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20457427)
浅山 良樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (40380414)
石神 康生 九州大学, 大学病院, 講師 (10403916) [辞退]
牛島 泰宏 九州大学, 大学病院, 助教 (40432934)
藤田 展宏 九州大学, 大学病院, 助教 (30610612) [辞退]
本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433) [辞退]
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研究実績の概要 |
目的:T1ρ計算画像とT2計算画像を用いて、非侵襲的な肝細胞機能、肝線維化、肝炎症壊死の評価に関する診断能を検討した。 方法:肝腫瘍術前にMRIにてT1ρとT2マップを撮影し、術後に組織学的結果が得られた83名を対象とした。T1ρ計算画像はスピンロック時間(0,20,40,60ms)、T2計算画像はエコー時間(0,20,40,60ms)を用いて撮影。肝実質のT1ρ値とT2値を算出した。肝障害度はMRI撮影日近傍の採血結果より評価したChild-Pugh分類(CP)を、壊死炎症(A)と線維化(F)は術後の組織学的結果より分類した。T1ρ値やT2値と、CP、AやFの関係をスペアマン順位相関係数にて評価。Fステージの診断能(F0v s F1-4、F0-1 vs. F2-4、F0-2 vs. F3-4、F0-3 vs. F4)を算出した。 結果:T1ρ値とT2値それぞれの、CP、F、Aとのスペアマン順位相関係数は、T1ρとCP:0.54、A:0.41、F:0.53で、T2とCP:0.46、A:0.36、F:0.46だった(いずれもp<.001)。ROCにて算出したAz値は、T1ρはF0 vs F1-4:0.70、F0-1 vs. F2-4:0.74、F0-2 vs. F3-4:0.85、F0-3 vs. F4:0.82、T2はF0 vs F1-4:0.65、F0-1 vs. F2-4:0.71、F0-2 vs. F3-4:0.79、F0-3 vs. F4:0.81であった。 結論:T1ρ値とT2値を用いて肝障害度、壊死炎症、線維化を評価できる可能性があると考えられる。その中でも、T1ρ値がT2値よりもやや診断能が高いと考えた。
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