複雑な線量分布を形成可能な高精度放射線治療や、CT、IVR をはじめとする放射線診断装置による医療被ばく管理には、人体内の線量分布を精度良く評価することが求められている。人体模型内に線量計を挿入する従来法では、測定に多くの時間を有し、また、線量計自身の放射線吸収や散乱の影響により評価が困難であった。そこで、代表者らはセラミックスによる人体模型を作製し、その人体模型が線量計としても機能する放射線診断・治療時の人体内3 次元線量分布評価システムの開発を行った。代表者らは、人体の各臓器と等価な線量計と測定システムを開発し、理論の実測の両面で解析を行った結果、開発した人体模型線量計の有用性が示された。
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