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2017 年度 実施状況報告書

位相差強調画像化法(PADRE)の標準化脳作成とそれを用いたてんかん焦点検索

研究課題

研究課題/領域番号 17K10423
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

木村 有喜男  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 放射線診療部, 医長 (40742862)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードMRI / PADRE / てんかん
研究実績の概要

位相差強調画像化法(Phase Difference Enhanced Imaging:PADRE)は、位相画像と呼ばれるMRI画像データに重点を置いた撮像技術である。本研究では健常者の脳MRIからPADREにおける標準化脳を作成することで、患者の脳MRI画像における統計学的に有意な異常を計算し画像化し、より客観的な画像診断を可能にするものと考える。そしてPADRE標準化脳を用い、難治性てんかん症例に対してんかんの焦点診断精度を向上させ、根治可能な外科的治療の適応となる症例を増やすことができるものと期待される。

術前のMRIにて異常を指摘できない、いわゆるMRI陰性のてんかん患者は未だに多く存在する。MRIにて焦点が確認できなかった場合は、できた場合と比べ外科的切除後の治療成績が良くないことが知られている。本研究は難治性てんかん症例に対し、焦点診断精度を向上させ、根治可能な外科的治療の適応となる症例を増やすことを目的とする。

まずは健常ボランティアを募集し、得られた脳MRIからPADRE標準化脳を作成する。健常者の脳MRIからPADREにおける標準化脳を作成し、それをもとに難治性てんかん症例に対してんかんの焦点診断精度の向上につながるかどうかを確認する研究を行う。その方法は、てんかん患者の術前MRIにおいてPADREを撮影し、上記の標準化脳を用い、解析を行う。得られた結果から病変の範囲を推定し、手術症例においては病理像との比較を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに健常ボランティアが集まっており、脳MRIのデータが蓄積されている。

今後の研究の推進方策

引き続き、健常ボランティアを募集し、脳MRIの撮影を継続する。得られた脳MRIからPADRE標準化脳を作成し、データベースを構築する。

次年度使用額が生じた理由

MRIデータ集積が中心であったため、当初の計画より少ない予算執行となり、次年度使用額が生じた。

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公開日: 2018-12-17  

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