研究課題/領域番号 |
17K10424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
佐藤 典子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 放射線診療部, 部長 (10322017)
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研究分担者 |
松田 博史 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 脳病態統合イメージングセンター, センター長 (90173848)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 神経変性疾患 / MRI |
研究成果の概要 |
3TMRで撮像した20歳以上90歳以下の健常人140人の脳の3DT1強調画像データにて、各年代別の標準脳を作成し、各個人ごとにVBM解析を行う各神経変性疾患対応の診断補助ソフトウェアを作成し、変性疾患における疾患特異性を検討した。有棘赤血球舞踏病、ハンチントン病いずれの疾患でも灰白質解析ではどちらの疾患でも線条体の萎縮を認めたが、白質解析においては全例有棘赤血球舞踏病において淡蒼球化~被殻~視床において対称性萎縮を示したが、ハンチントン病においてはこれらの所見を認めず、鑑別診断に有用であった。
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自由記述の分野 |
神経放射線診断
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRの3DT1WIのデータを使用したvoxel based morphometry (VBM)解析による脳の萎縮度を評価する画像解析研究は、脳の変性新患の研究において有用である。しかし各疾患群間あるいは正常群との群間比較による画像解析が一般的で、個々の患者の診断には流用し難い。今回我々は20歳以上90歳以下の140人の正常データベースをもとにソフトウェアを作成し、個々人においてハンチントン病と有棘赤血球舞踏病では異なるパターンを示し、鑑別に有用なことを示した。このソフトウェアは、より広い範囲の神経変性疾患の診断補助として日常診療に役立てることができうると考える。
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