本研究では不均一線量分布における放射線治療後の腫瘍制御率(Tumor Control Probability、TCP)を計算する手法として、乱数を用いたコンピューターシミュレーションで放射線照射後の生存細胞数を数え上げるrandom variable (RV) approachを開発した。 毎回の照射後の細胞生存率の分散の影響を考えたところ、分散が大きくなるにつれて局所制御率が悪くなることが判明した。この影響は照射後の細胞生存率が毎回の照射で変化することを仮定すると小さくなった。 不均一線量分布のTCPを計算し、RV approachが不均一線量分布でも適切にTCPを算出できることも確認した。
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