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2018 年度 実施状況報告書

肺癌の個別化ゲノム医療に向けた定位放射線治療感受性のバイオマーカー探索

研究課題

研究課題/領域番号 17K10482
研究機関九州大学

研究代表者

大賀 才路  九州大学, 大学病院, 助教 (90380427)

研究分担者 神谷 武志  九州大学, 大学病院, 助教 (20419534)
浅山 良樹  九州大学, 医学研究院, 教授 (40380414)
吉武 忠正  九州大学, 医学研究院, 講師 (40452750)
浅井 佳央里  九州大学, 医学研究院, 助教 (40635471)
本田 浩  九州大学, 大学病院, 教授 (90145433)
野元 諭  九州大学, 医学研究院, 准教授 (90258608)
平田 秀成  九州大学, 大学病院, 医員 (90721267)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺癌 / 定位照射 / 遺伝子発現異常 / RNA
研究実績の概要

進捗状況:課題名「肺癌の個別化ゲノム医療に向けた定位放射線治療感受性のバイオマーカー探索」2019年3月時点で、原発性肺癌に対する定位放射線治療を施行した患者のうち、研究参加の同意を取得しかつ、CTガイド下針肺生検を行った4症例において腫瘍組織を採取した。臨床検体由来の腫瘍RNAは、質の担保が難しく、さらに針肺生検由来の腫瘍サンプルは微量であるが、遺伝子発現解析を行う品質・量を確保できた。その詳細を以下に示す。分解されていない高品質の腫瘍RNAを得るために、針肺生検で採取された腫瘍組織の一部を、採取後直ちにRNAlaterに十分浸透後に凍結し、肺癌4症例の新鮮凍結検体を得た。2019年3月時点で、4症例のうち病理学的にadenocarcinomaの診断が得られた肺癌1症例において、キアゲン社のAllPrep DNA/RNA Mini Kitを用いたtotal RNAの抽出を行った。抽出したRNAの濃度は75ng/μl(サンプル量:30μl)、NanoDropを用いた吸光度の測定では、A260/280は2.02であり、タンパク質・フェノールの混入は認められなかった。A260/230は1.28であり、吸光スペクトルに問題なく、スピンカラム抽出のためバッファーなどの残存・混入は否定的と考えられた。
今後は残り3症例の腫瘍組織においてもtotal RNAの抽出を行う。その後、RNAシーケンスを行い定位照射抵抗性の遺伝子発現異常を同定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

近隣施設でも広く定位照射を行うようになり、肺がんに対する定位照射症例の集積ペースが遅くなっている。今後は、近隣施設にも協力をお願いしてさらなる集積ペースの向上をはかる。、

今後の研究の推進方策

今後は、残り3症例における腫瘍組織からのRNAの抽出、新規症例の集積、バイオアナライザーによるRNAの評価を行う。将来的にはRNAシーケンスを行い、肺癌に対する定位放射線治療感受性のバイオマーカーとなる遺伝子発現異常を探索する。

次年度使用額が生じた理由

肺癌に対する定位照射症例の集積ペース遅延に伴い、RNA抽出が現段階で集積した4例中1例しか行われなかった。そのため、次年度使用額が生じることとなった。

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公開日: 2019-12-27  

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