I期非小細胞肺がんに対するTS-1併用体幹部定位放射線治療の認容性試験

2019 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 17K10483
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 佐々木 智成 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10380437)
• 研究分担者: 大賀 才路 九州大学, 大学病院, 助教 (90380427) [辞退] ; 吉武 忠正 九州大学, 医学研究院, 講師 (40452750) ; 浅井 佳央里 九州大学, 大学病院, 助教 (40635471) ; 平田 秀成 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90721267) [辞退] ; 野元 諭 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90258608) [辞退] ; 本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433) [辞退] ; 塩山 善之 九州大学, 医学研究院, 教授 (10323304)
• 研究期間 (年度): 2017-04-01 – 2020-03-31
• キーワード: 体幹部定位放射線治療 / 症例登録 / 手術拒否

研究実績の概要

本研究課題は組織未確定症例を含んだ臨床病期I-IIA期非小細胞肺癌患者を対象として、化学療法（TS-1)の併用により治療強度を高めることで、これまで手術よりもやや成績が劣ると報告されていた体幹部定位放射線治療の成績を改善することを目的としている。まずは認容性試験として18例を対象としたプロトコールを作成し試験を実施した。本試験は九州肺癌研究グループ（LOGIK）の支援によりLOGIK1602として九州大学の他に九州がんセンター、福岡大学病院、大分県立病院などの多施設共同試験として実施した。
当初予定よりもプロトコール作成が若干遅れたものの平成30年度６月より症例登録を開始した。過去に九州大学病院で実施された症例実績から当初予定では１年程度で集積が完了する予定であったが平成31年３月までの時点で１例のみが登録されたに留まった。そこで、プロトコール改訂により症例集積期間を１年延長し、令和２年３月まで症例登録を行うこととなった。
しかしながら、令和元年12月の段階で症例登録がまったく無かったため、これ以上の症例集積の続行は不可能と判断し、本試験は症例数一例のみの登録として終了した。今後はこの貴重な一例について経過を観察し、症例報告として結果を公表する予定である。