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2022 年度 研究成果報告書

リン酸カルシウムペーストを用いた乳がん温存療法の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10487
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

荻野 伊知朗  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (20275035)

研究分担者 稲山 嘉明  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 教授 (10184730)
成井 一隆  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (70468172)
幡多 政治  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (60285145)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳がん / マーカー / 放射線治療 / リン酸カルシウム
研究成果の概要

術前化学療法後の乳がん温存療法に対する リン酸カルシウムセメントペースト(CPCM)注入のランダム化比較試験に2019/5/24から2023/3/14まで16名が参加した。その内CPCM挿入群は、6名であった。10名が乳房温存療法、3例が乳房全摘術、。3例は化学療法中である。乳房温存療法の内3例にCPCMが注入され、7例が対象群となった。CPCM注入3例中、病理学的完全奏効(pCR)は2例で、切除乳房標本容積は、65gと38gであった。対象群7例中pCRは1例で、切除乳房標本容積は37gであった。コロナの影響で、まだこの試験は続行中である。結果がでるには、もうしばらくかかる予定である。

自由記述の分野

放射線治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

リン酸カルシウムセメントペーストを原発腫瘍に注入すると、化療後に腫瘍が著明に縮小しても腫瘍の位置が同定できる。このため、切除範囲を縮小でき、乳房形態温存を十分配慮した乳房温存療法が可能となる。
また、リン酸カルシウムは歯や骨に存在するハイドロキシアパタイトであり生体との反応がない物質である。そのため、乳房形態温存を十分配慮した乳房温存療法が証明できなくても、他の画像誘導放射線治療への発展やラジオ波熱焼灼療法と放射線治療を用いた非切除治療などの発展が期待できるマーカーとなる。

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公開日: 2024-01-30  

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