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2018 年度 実施状況報告書

子宮頸部癌画像誘導小線源治療における最適な組織内照射併用方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10488
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

山崎 秀哉  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50301263)

研究分担者 古妻 理之  独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (00641870)
吉田 謙  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10463291)
酒井 晃二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20379027)
増井 浩二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20783830)
鈴木 弦  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80279182)
武中 正  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80626771)
清水 大介  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70453107)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード画像誘導小線源治療 / 子宮頸癌 / 腔内照射 / 組織内照射 / MRI
研究実績の概要

我々は当初から、組織内照射(ISBT)を頻用してきたこともあり、腔内照射に組織内針を足すという発想よりも、大きなものは組織内照射を行い、小さなものは腔内照射で、その中間のものはHBTで対処する方針で行っている。
(1)55例(ISBT:HBT:ICB=19:7:29例、中央観察期間16か月:6-41か月)に毎回のMRIを用いた3D-IGBTを行い、局所再発は1例のみ(感染、膿瘍を合併した特殊例)であり明らかな線量・体積との関係は認められていない。体積での目安として、当初のシミュレーションでは治療時HR-CTVの体積で60ccと30cc程度がISBT、HBT、腔内照射の閾値と予想しており、概ね合致している。HR-CTVの縮小率を見てみると治療前100ccを越えるものは第一回の小線源治療時には50cc程度に(46%程度の縮小率)、70cc程度のものは36cc程度(50%)に、50cc未満のもの18cc程度(34%)になっている。そこで概ね治療前 HRCTVが100ccを超えるものはISBT、50cc未満のものは腔内照射、中間の50-100ccではHBTも考慮している。
(2)ISBT時の抜け(一回刺入で1日2回/数日にかけて数回の照射となるため)を照射前のCTで確認している。刺入皮膚面から刺入針先端までの距離(=体内刺入カテ長)を16例221本で計測した。初回治療計画時CTより、初回照射時CT(平均 ± SD = -0.1± 0.9 mm)、2回目照射時CT(-0.1 ± 1.0mm)、3回目照射時CT(-0.1 ± 1.1mm)、4回目照射時CT(0 ± 1.0 mm)と軽度の移動が見られた。これまで抜けによる線量分布変化で再計画が必要になった症例はなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本施設のデータは解析終了し、現在学会報告・論文作成中である。また他施設のデータについても集積を開始した。

今後の研究の推進方策

本施設のデータは解析終了し、現在学会報告・論文作成中である。また他施設のデータについても集積を開始した。さらにファントムを購入し、放射線照射線量実測システムの構築を開始した。

次年度使用額が生じた理由

次年度に新たなファントム作成を行い、多施設調査を行う必要が生じたため、ファントムの費用と、携帯用コンピュータ(他施設でのデータ入力用)などの購入費を計上した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] MRIを用いた新鮮子宮頸癌の画像誘導高線量率小線源治療(3D-IGBT)の多施設共同研究 : 最適な組織内照射併用方法の開発2018

    • 著者名/発表者名
      山崎 秀哉、 増井 浩二、 吉田 謙、古妻 理之
    • 学会等名
      マイクロセレクトロンHDR研究会
  • [学会発表] 当院における子宮頚癌に対するCT-MRI画像誘導小線源治療成績2018

    • 著者名/発表者名
      清水大介、増井浩二、黒星晴夫、森泰輔、大久保智治、古谷誠一、藤田宏行、小谷直広、山崎秀哉、山田惠
    • 学会等名
      小線源治療部会

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公開日: 2019-12-27  

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