研究課題
ヒトの体重に見合ったヒト型糖尿病ミニブタを作出、ガラス化凍結にて保存可能な膵ランゲルハンス島(膵島)シートを作製、糖尿病ブタへの膵島シートの移植後の機能の検証を目的とする。平成30年度達成目標は 膵島シートの機能、生体への免疫抑制剤の影響を短期間で評価できる次世代シークエンサーを用いたエピジェネティック解析システムの構築であった。膵島シートの凍結前後、移植後の長期の膵島シートの機能の変化、免疫抑制剤の影響の評価には次世代シークエンサーを用いることとした。
3: やや遅れている
膵島シートの機能、生体への免疫抑制剤の影響を短期間で評価できる次世代シークエンサーを用いたエピジェネティック解析システムを構築し、凍結前後、移植後の長期の膵島シートの機能の変化、免疫抑制剤の影響の評価には次世代シークエンサーを用いることとした。多くのCpGサイトを網羅しているBeadchipを用いることとし、基礎検討で、ゲノムワイドなDNAメチル化解析が行えること、Beadchipはヒトゲノムのみの対応であるが、多くのCpGサイトでヒトとブタ間の相同性があること、 を確認した。ヒトとブタの共通するCpGサイトから、β細胞の転写因子群、細胞死関連遺伝子群、虚血誘導分子群、などの候補遺伝子の抽出と検証を行う予定としたが、想定する遺伝子の基礎検討の結果にばらつきがあり、システムの構築に難渋している。
β細胞の転写因子群においてはエピジェネティック解析システムは完成した。平成31年度達成目標は本システムを用いて膵島シートの評価を行う。
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J Surg Res.
巻: 227 ページ: 119-129
10.1016/j.jss.2018.02.019.