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2019 年度 研究成果報告書

胃癌に対する胃切除術後の持続血糖測定を用いたダンピング症候群の定量的評価

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 大介  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (30635595)

研究分担者 後藤 資実  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00621632)
小寺 泰弘  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードダンピング症候群
研究成果の概要

持続血糖測定器を用いて、胃癌患者に対する胃切除術後の持続血糖測定を行いその結果を解析した。28例に測定を行い、総測定可能時間は3266時間であり、低血糖状態(測定値70未満と定義)の観測回数は12症例(46%)に19回見られた。総低血糖状態持続時間は44.5時間(1.4%)であった。胃切除後はそれぞれの持続時間は短いものの、比較的高頻度に低血糖が発生している可能性が示唆された。低血糖状態と食事の関係性は不明な場合が多く、無症状でもありいわゆる後期ダンピング症状とは別のものを捉えている可能性も考えられた。術式別では部分切除よりも胃全摘で低血糖状態が発生しやすい結果であった。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃切除後は無症候性低血糖の持続状態に潜在的にさらされていることが示唆され、何らかの治療介入が必要である可能性がある。近年、内分泌学の分野では、低血糖が認知症発症のリスクを増加させるという報告があり、今後胃切除術を施行された患者の高齢化は不可避であり、認知症発症リスクの危険性を考慮すると、胃切除後の低血糖は重要な後遺症の一つと考えられる。頻度は少ないものの、食後の低血糖状態も見られ、胃切除後の後期ダンピング症候群の治療介入に、急速な血糖上昇を抑制する目的で低炭水化物食が有用である可能性が理論上示唆される。

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公開日: 2021-02-19  

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