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2017 年度 実施状況報告書

乳腺幹細胞を用いた乳汁産生機能を有する乳腺の再生

研究課題

研究課題/領域番号 17K10552
研究機関徳島大学

研究代表者

森本 雅美  徳島大学, 病院, 医員 (90563817)

研究分担者 丹黒 章  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (10197593)
鳥羽 博明  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 助教 (40403745)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード乳房再建 / 乳腺幹細胞 / 乳汁分泌
研究実績の概要

まず本研究の初段階であり最も重要な工程である,乳腺幹細胞(Mammary stem cells:MaSCs)の単離を試みている段階である.すでに報告のあるShackletonらのプロトコール(Nature 2006)に準じてMaSCsの単離を行っている.マウス乳腺を摘出し,プロトコールの手順に則っておこなったが,現時点ではMaSCsを含む細胞母集団を抽出するまでには至っているものの,純粋なMaSCsの集団を単離するまでには至っていない.この行程に手間取っている原因としては,インキュベーションの時間などの可能性も考えているが,FACSの際の一次抗体の種類・濃度の問題が最も影響していると考えている.よって別の抗体もしくは濃度を変更するなど、プロトコールを微調整しているところであり,プレリミナリーではあるが,かなり純粋なMaSCsの細胞集団を抽出できたことを確認した.現在は安定的に手技ができるように試みているところである.同時に次ステップであるMaSCsのマウスのMammary fat pads(MFPs)への移植にもすでに着手している.上述の通り,純粋なMaSCsを安定的に単離できていないため,それらを含む細胞集団を用いている.手技的には問題なく完遂できている.現時点では移植のみを行い,移植した細胞集団が確実に生着したことは確認したものの,その経時的変化に関しては評価できていない段階である.しかしながら,MaSCsの安定的な単離が成功した段階で本行程を進めていけるような準備をしており,速やかに実験を進めていける素地は整っていると考えている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

8週齢の雌マウス(C57BL/6)から5対の乳腺を切除し,ヘマトキシリン・エオジン染色を行い適切に乳腺組織を摘出できているか確認した.次にマウス乳腺からEpiCultTM-Bを用いてMaSCsの単離を試みている.より有効に多くのMaSCsを含む細胞群を単離するためのインキュベーション時間の設定やFACSの抗体の種類・濃度の設定に予想以上の時間を要している.しかしながら,プレリミナリーな結果も出てきており,引き続き実験を進めている.

今後の研究の推進方策

より有効に多くのMaSCsを含む細胞群を単離するための、インキュベーション時間および単離に要する試薬の容量調整の見直しが必要と考えている。加えて、FACSに用いる一次抗体の種類の変更や濃度の調整が必要と考えている.

次年度使用額が生じた理由

マウス乳腺からの細胞を単離するための条件設定に時間を要したため,今回は染色用抗体,試薬,先端機器(FACS・Microarray・電子顕微鏡など)の使用料に予算を使用していない.そのため未使用額が発生したが,今後の研究の進行にしたがい予算を使い切る概算である.残額は,実験動物,RNA抽出キット,染色用抗体,試薬,先端機器(FACS・Microarray・電子顕微鏡など)の使用料に使用予定である.

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公開日: 2018-12-17  

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