研究課題/領域番号 |
17K10563
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
笠原 尚哉 自治医科大学, 医学部, 助教 (50382891)
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研究分担者 |
横田 真一郎 自治医科大学, 医学部, 助教 (00625551)
岩本 禎彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (10232711)
佐久間 康成 自治医科大学, 医学部, 教授 (10296105)
佐田 尚宏 自治医科大学, 医学部, 教授 (20261977)
寺谷 工 自治医科大学, 医学部, 講師 (70373404)
望月 和樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80423838)
浦橋 泰然 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90277161)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ポリアミン / 短腸症 / IgA / 腸内細菌 / メタボローム解析 |
研究実績の概要 |
先行研究では、雄性Lewisラットを用いて2/3小腸切除モデルを作成し、術後3週間から1週間0%PA食を与えて術後4週から飼料中のPA(ポリアミン)含有量(スペルミジン、スペルミンを等量ずつ添加)で0%、0.01%、0.05%、0.1%摂取群の4群に分けて自由摂食させるモデルを作成した。術後8週間で各組織のPA濃度が用量依存性に上昇すること、血清・糞便中のIgAも同様に用量依存性に上昇することを明らかにしている。 ①腸管は上皮細胞間のタイトジャンクション(TJ)によりシールされ、外環境と内環境とのバリアとして機能する。細胞透過性やTJに対してPAが与える影響を評価するためにin vitroの評価法としてヒト結腸癌細胞株であるcaco-2単層培養系を用いてLucifer Yellow透過性試験とTJ発現評価を行う予定であった。caco-2細胞の安定した培養が可能になり、今後施行予定である。②in vivoでの評価として糞便中ムチンを測定、PA濃度依存性に増加することを確認した。血清DAOは各群間で差を認めず。門脈血中エンドトキシンはELISAで測定予定である。メタボローム解析を行うためにPA摂取群とPA非摂取群の短腸症モデルラットおよびsham群ラットから残存空腸・回腸組織および腸管内容物(糞便)を採取した。 現在、測定準備中である。糞便中のDNAを抽出、次世代シークエンサーを用いて腸内細菌の16S rRNA領域を対象に網羅的な細菌叢解析(メタゲノム解析)を行った。糞便では各群間で特定の傾向はあるものの有意差には至らず、小腸組織からDNAを抽出して再検する予定である。腸上皮保護効果があることが知られている酢酸やプロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸について、糞便中の含有量を測定予定である。その結果を確認してから血清、糞便のメタボローム解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の期限付き異動により研究遂行が現実的に困難な状況にあり、前回の報告書作成以降は研究が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
2019年10月より元所属機関に異動となり研究を遂行できる環境が整った。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の期限付き異動により研究遂行が現実的に困難な状況にあり、前回の報告書作成以降は研究の進捗状況が遅れていたため次年度使用額が生じた。①bacterial translocationの評価目的で門脈血中エンドトキシン測定を予定している。②小腸組織中の腸内細菌16S rRNA領域を対象に網羅的な細菌叢解析(メタゲノム解析)を予定している。③腸上皮保護効果があることが知られている酢酸やプロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸について、糞便中の含有量を測定予定である。④糞便中短鎖脂肪酸含有量の結果を確認してから、必要に応じて血清、糞便のメタボローム解析を行う予定である。
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