• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

胃癌におけるアクチビン受容体変異による新規シグナル伝達機構の解明及び臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 17K10579
研究機関新潟大学

研究代表者

油座 築  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00745565)

研究分担者 永橋 昌幸  新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
若井 俊文  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
羽入 隆晃  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50719705)
市川 寛  新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
小杉 伸一  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード胃癌 / アクチビン2型受容体 / マイクロサテライト不安定 / Hypermutation / 次世代シークエンサー / CRISPR/Cas9
研究実績の概要

アクチビンは、TGF-βスーパーファミリーに属する分子の一つで、細胞の分化、アポトーシス、増殖抑制などに関与するといわれるが、胃癌におけるアクチビンおよびその受容体の働きは未だ不明である。また、アクチビン2型受容体(ACVR2A)遺伝子変異は、大腸癌ではマイクロサテライト不安定性(MSI)との関連が報告されているが胃癌ではまだ報告は少ない。
申請者は、パイロット研究の結果から、「胃癌においてACVR2A遺伝子変異はMSIに伴って生じやすく、その発癌メカニズムに関与する一方、進行期においてはアクチビンシグナルの欠損により癌の浸潤・転移能が得られにくいため、ACVR2A遺伝子変異症例は予後良好となる」と仮説を立て、本研究を企画した。
本研究の目的は,「胃癌におけるACVR2A遺伝子変異のMSIや予後予測に関するバイオマーカーとしての可能性を探索、その臨床的意義を明らかにし、ACVR2A遺伝子異常が引き起こすシグナル伝達機構と癌細胞の生物学的特徴を解明すること」である。
平成29年度は、パイロット研究で解析を行った50例に加え、胃癌74例の解析を進め、合計124例の遺伝子解析を行い、臨床病理学的因子との関連性を検討し、アクチビン遺伝子変異のある胃癌の特徴を明らかにした。また、本研究の成果を国内、及び国際学会で発表した。
H30年度はACVR2A遺伝子異常が引き起こす伝達機構と癌細胞の生物学的特徴を解明することに注力した。
H31年度は研究対象者の予後調査を行い、アクチビン遺伝子変異のある胃癌症例が、変異の無い症例に比べ予後が良いことを明らかにした。本研究の成果を専門科学雑誌に現在投稿中である。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi