研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00422824)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 名誉教授 (50192026)
安田 裕美 三重大学, 医学部附属病院, 学内講師 (60586767)
毛利 靖彦 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (70345974)
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研究実績の概要 |
胃癌細胞株(MKN7, MKN45, MKN74, KATO3, NUGC3)ならびに胃由来繊維芽細胞株HS738と血管内皮細胞株HUVECをFBS含有(ウシ由来のエクソソームは除去済)の培養液を用いて培養した。細胞成分を含まないように培養上清液のみを採取し、抽出キットであるExoQuick-TCを用いてエクソソームRNAを抽出した。抽出したエクソソームRNAをmicroRNA arrayに外注依頼し、normalizeされた生データをもとに、胃癌細胞株と胃由来繊維芽細胞株ならびに血管内皮細胞株の発現値を比較した場合に、p-value<0.05、Log2(Fold change)>1あるいは<-1などの条件下に胃癌細胞株で異常発現しているmiRNAを絞り込んで同定したところ、12miRNAを候補miRNAとして選定した。 preliminay studyとして胃癌患者(n=10)ならびに健常者(n=10)の血清よりエクソソームRNAを抽出しqRT-PCR法で候補miRNAを定量した。定量結果をもとに統計解析ソフトウエアでリスクスコアを作成した所、胃癌患者では健常人と比べてリスクスコアが有意に高値であり(P<0.0001)、リスクスコアによってArea Under Curve(AUC):0.966の精度で胃癌患者を識別しうるという結果であった。今後は胃癌患者ならびに検証者のサンプル数をそれぞれ150例まで増やして検証する方向である。
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