研究課題/領域番号 |
17K10595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
谷口 大輔 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (20773758)
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研究分担者 |
國崎 真己 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (10533747)
土谷 智史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30437884)
中山 功一 佐賀大学, 医学部, 教授 (50420609)
永安 武 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
松本 桂太郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (80404268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
人工食道の研究では,免疫拒絶や生体適合性の問題から,いまだ臨床応用に至っていない.本研究では,バイオ3Dプリンティング技術を用いて,細胞のみからなる三次元構造体の食道モデルを作製し,力学的強度試験,組織学的検討による基礎実験と人工食道の移植実験を行った.ヒト間葉系幹細胞を用いた人工食道は,ラット腹部食道から胃へのバイパスとしてシリコンステント補助下に移植可能であった.移植30日間後の検討では,食道上皮層が人工食道の内腔を覆い,食物残渣も人工食道内腔に認められ,機能的であることも確認された.本研究により,バイオ3Dプリンティング技術の食道置換再建における可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
移植学・再生医療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞のみからなる人工臓器による再生医療は,自己細胞やiPS細胞を利用できる点や異物を必要としない点などから理想的である.我々は,細胞凝集現象を応用したバイオ3Dプリンターを用いた食道再生の研究を行った.人工食道を用いた食道の再生医療は,成人,小児双方において,現治療の代替医療として重要な意味を持つ.これを治療に用いることができれば,食道疾患治療において,大きなオプションを持つことになるとともに,再生医療に画期的な変革をもたらすことができると考える.今回の研究では,人工食道のラットへの移植へ成功しており,食道再生の第一歩としての学術的意義があると考えられる.
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