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2017 年度 実施状況報告書

食道胃接合部腺癌における個別化治療を目的としたバイオマーカー解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K10600
研究機関横浜市立大学

研究代表者

佐藤 勉  横浜市立大学, 医学部, 講師 (50457850)

研究分担者 大島 貴  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10448665)
吉川 貴己  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 部長 (30336573)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード食道胃接合部腺癌 / バイオマーカー
研究実績の概要

近年アジア諸国でも増加傾向にある食道胃接合部腺癌(Adenocar cinoma of the esophagogastr ic junction; AEG)のバイオマーカー解析を目的として計画した研究であり、近年治療薬として用いられる事が増えてきた分子標的製剤のターゲットとなるHER2やBEGF-R2のみならずEGFRやc-METの計測を計画している。2017年に本邦でも胃癌に保険収載された免疫チェックポイント阻害薬(PD-1/PD-L1経路)に関連するバイオマーカーの計測も予定しており、組織型などが類似しているAEGにも外挿が可能かどうかなども検討したい。
また、2014年にアメリカで進められたThe Cancer Genome Atlas(TCGA)と称する癌ゲノムプロジェクトの結果が報告され、胃癌を4つのサブタイプに分類する新たな取り組みが進んでいる。今後の新規治療開発に向けて注目されているそのサブタイプ分類のキーとなるバイオマーカー(PDL-1, MMR, EBVなど)の日本人の胃癌症例での解析がなされ報告されている。そのため、AEGにおいても同様の分類が可能なのかの検討をすすめる予定である。
H29年度は、神奈川県立がんセンター(KCC)および横浜市立大学(YCU)の臨床データベース構築(術前臨床データ、病理データ、再発予後データ)を個人情報の管理に十分留意の上で、それぞれの施設で情報収集およびアップデートを進めた。同時に、YCUコホートのTissue micro array)作製について、病理部門と協議を行い作製を進めてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

神奈川県立がんセンター(KCC)および横浜市立大学(YCU)で臨床データベース構築
及びYCUコホートのTissue micro array)作製を進めており、バイオマーカーの計測に必要な試薬を購入し、実際に免疫染色を行う段階までは到達している。
しかし、H30年4月より、個人情報保護法により、さらに厳密な情報管理が求められるようになるため、特に臨床データの取り扱いに注意が必要となる。複数の施設でのデータ共有にあたり、それぞれの病院での規定に基づき、研究計画書の見直し及び倫理委員会への書類の再提出などが求められており、現在再申請及び倫理審査委員会の審査通過を待っている状況にあります。

今後の研究の推進方策

個人情報保護法に基づいた臨床データベース構築及び運用の実際の修正を行い、予定通りのバイオマーカー計測を進めて行く。解析を予定しているのは、EGFR、VEGFR2、cMET、 PD-L1、MMR、EBV、TP53、である。次にこれらと既知の胃癌におけるタンパク発現率との差異を明らかとし、予後を含めた臨床因子との関連を統計学的に解析する。

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公開日: 2018-12-17  

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