研究成果の概要 |
Vasohibin (VASH) は血管新生抑制因子であるVASH1 と血管新生促進因子であるVASH2から成る.89人の食道扁平上皮癌患者の血漿VASH1,VASH2濃度と食道癌56例の手術標本の組織におけるVASH1, VASH2発現の関係を解析した.血漿VASH1濃度は,リンパ節転移,浸潤形式に,血漿VASH2濃度は分化度に関連し,両者ともに血漿濃度高値が悪性度の高さに関連していた.また,血漿VASH1, VASH2濃度は,組織におけるVASH1, VASH2の発現と関連していた.この結果より血漿VASH1, VASH2濃度が,食道扁平上皮癌のバイオマーカーとして有用であると考えられた
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