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2019 年度 実施状況報告書

食道癌術中における、食道標本からの遊離癌細胞散布リスクの解明と散布予防策の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K10612
研究機関近畿大学

研究代表者

加藤 寛章  近畿大学, 医学部, 講師 (30460900)

研究分担者 安田 卓司  近畿大学, 医学部, 教授 (10324782)
今本 治彦  近畿大学, 医学部, 教授 (80351609)
今野 元博  近畿大学, 大学病院, 教授 (00278681)
木村 豊  近畿大学, 医学部, 准教授 (80716994)
新海 政幸  近畿大学, 医学部, 講師 (80340793)
安田 篤  近畿大学, 医学部, 講師 (60351615)
白石 治  近畿大学, 医学部, 講師 (70388536)
岩間 密  近畿大学, 医学部, 講師 (20548648)
平木 洋子  近畿大学, 大学病院, 助教 (10709661)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード食道癌 / 食道標本 / 遊離癌細胞
研究実績の概要

胸部食道癌に対する食道切除術では、胸部操作終了時も食道を胸腔内に残し、引き続きの腹部もしくは頸部操作時に体外に摘出するのが一般的である。摘出までの数時間での食道標本からの遊離癌細胞の胸腹内散布が懸念されるが、実際のリスクはこれまでに報告がなく不明である。本研究では、まず食道標本を滅菌ビニール袋で密閉カバーし、食道標本から漏出する液を採取し、液中の細胞診による遊離癌細胞の有無の評価し、癌細胞の遊離が陽性となる頻度や、及び陽性症例の臨床病理学的特徴、再発率、再発形式を検討する。さらに癌細胞の散布予防策を考案・確立し、その有用性を検証することを目的としている。
これまでに30例の症例について、細胞診を提出し検討した。30例中2例(6.7%)において、食道標本をカバーした袋内に貯留した液より、癌細胞が検出された。一方で全症例において、手術開始時(開胸直後)の胸腔内洗浄細胞診、胸部操作終了時の胸腔内洗浄細胞診、腹部操作終了時(標本摘出と同時)の胸腔内洗浄細胞診では癌細胞を認めなかったため、食道標本より癌細胞が散布されていることが証明された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

食道癌手術症例がやや減少しており、本研究の適応症例が予想より少なかった。

今後の研究の推進方策

頻度、予後の評価のためには、症例数が必要であり、研究期間の延長を考慮している。

次年度使用額が生じた理由

研究が途中であり、まだ結果が出ていないため、論文や学会発表が本年度に実施できていないため、交通費や参加費、論文作成・投稿にあたる出費がありませんでした。来年度から結果が出次第、発表する予定です。

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公開日: 2021-01-27  

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