研究課題/領域番号 |
17K10615
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
辻浦 誠浩 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60448735)
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研究分担者 |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
小松 周平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (40578978)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | マイクロRNA / 胃癌 / 間質 |
研究実績の概要 |
癌の増殖・転移に関しては、癌細胞を取り巻く微小環境が注目されており、癌細胞と周囲間質との間の相互作用が重要とされている。胃癌においての癌の発生母地は、ヘリコバクター・ピロリ菌感染などによる慢性炎症と、それに引き続く周囲環境変化が発癌・癌進展関連していると考えられる。本研究は、近年注目されている腫瘍微小環境に焦点を置いたものである。胃癌周囲間質に関連するマイクロRNA の候補を網羅的アレイ解析により同定し、その機能解析結果をもとに胃癌微小環境でのマイクロRNA の役割を明らかにしてゆくものである。解析予定は以下である。
1. 胃癌切除検体を用いた癌部・癌周囲間質・非癌部間質の各々のマイクロRNA アレイ解析による、癌周囲間質で特異的に発現している幾つかの候補マイクロRNA の選出。2. 複数の組織検体を用いて、候補マイクロRNA のvalidation study。3. 癌周囲間質に特異的に高発現なマイクロRNA の局在についての検討。4. 胃癌細胞株を用いて、in vitro での間質特異的マイクロRNA の機能解析。5. 胃癌患者・慢性胃炎患者・健常人の血液サンプル中での癌周囲間質特異的マイクロRNA の発現解析。
胃癌切除検体において、網羅的データベース解析またはアレイ解析により癌周囲間質に関連する候補マイクロRNA選出を行っている。今後は、test scale 及び多数症例でvalidation studyによる検証、それ以降の解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
胃癌切除検体において、網羅的データベース解析またはアレイ解析により癌周囲間質に関連する候補microRNAの選出を行っているが、validation studyによる検証が必要な状況である。
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今後の研究の推進方策 |
胃癌間質に関連する候補microRNAについて、複数の組織検体を用いたvalidation study、それ以降の解析を行う予定である。
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