大腸癌検体から抽出したDNAに対して、次世代シーケンサーを用いて体細胞遺伝子変異解析を行なった。変異数による分類を行い、hypermutated群とnonhypermutated-CRCに分類する事ができた。さらに、hypermutated群は、マイクロサテライト不安定性がある大腸癌(MSI-CRC)とPOLE遺伝子に変異を持つ大腸癌(POLE-CRC)に細分類された。 POLE-CRCは大腸癌全体の1.5%を占め、稀な群である。POLE-CRCはMSI-CRCおよびnonhypermutated-CRCと比較して、有意に良好な予後を示し、若年発症する事が大きな特徴である事がわかった。
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