研究成果の概要 |
私たちの先行研究を発展させて、上皮間葉転換(epithelial-to-mesenchymal transition: EMT)を制御する候補遺伝子の機能解析を進めて難治な大腸癌の新規治療につなげるために、EMT関連候補遺伝子 (Serpini1, CHST11)の解析を進めて来た。EMT形質をもつ大腸癌細胞株においてSERPINI1分泌蛋白がE-cadherinの発現を抑制しEMT形質を誘導することを明らかにした。また、ヒト大腸癌細胞のマウス盲腸への同所性移植腫瘍も解析対象としてSerpini1, CHST11遺伝子産物の免疫組織化学染色を行い、EMT誘導の役割を検証した。
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