研究課題
基盤研究(C)
自然発症動脈硬化モデルであるL-/-/A-/-マウスを用いてNASHモデルを作製することで、LDL高値を示し、線維化も顕著に促進することが確認された。通常のマウスではリポタンパク分画としてLDL分画がほとんど認められないため、LDLによるNASH病態への影響を評価することが可能になった。今後はLDLにより修飾される細胞、とりわけマクロファージに対する影響を凝固線溶因子と絡めて評価していく予定である。
血液凝固線溶、脂質代謝異常、動脈硬化
今回作製したNASHモデルは顕著な高LDL血症を示す実験モデルであり、従来のモデルでは評価できないLDLによる病態への影響を評価することが可能となっている。今後NASHにおけるLDLコレステロールの影響に関して本モデルを用いて研究することで、現在有効な治療薬が存在しないNASHにおける有望な治療薬が開発される可能性がある。