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2019 年度 実績報告書

Muse細胞を用いた大量肝切除後補助療法へ向けた基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K10676
研究機関岩手医科大学

研究代表者

片桐 弘勝  岩手医科大学, 医学部, 助教 (30714422)

研究分担者 鈴木 悠地  岩手医科大学, 医学部, 助教 (00779332)
西塚 哲  岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任教授 (50453311)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードMuse細胞 / 幹細胞 / 肝切除 / 再生医療
研究実績の概要

【背景】先行研究において、マウスに対する物理的肝切除後にヒトMuse (Multilineage-differentiating stress enduring)細胞の移植を行ったところ、Muse細 胞が損傷部位近傍に優先的かつ専従的に集積し肝前駆細胞を介して肝臓の各種細胞に分化することを見出した。ヒトにおける大量肝切除や肝移植など、物理的傷 害を伴う肝機能障害や肝不全におけるMuse細胞の動態・意義・外科的侵襲との関連に関する報告はない。【目的】ヒト高度侵襲肝臓手術(生体肝移植生体レシピ エント手術、major hepatic resection;クイノーの分類で3 segments以上の肝切除)と定義)におけるMuse細胞の臨床的な意義を明らかにし、Muse細胞をヒト 肝臓手術後に生じる高度の肝機能障害・肝不全への細胞治療として臨床応用するための基盤を構成する。【方法】高度侵襲肝臓手術患者の末梢血Muse細胞数を SSEA-3を指標として、フローサイトメトリを用いて定量する。【結果】現在までに肝移植症例4症例と対照群1例の解析が終了した。ヒト末梢血においてSSEA-3を用いたMuse細胞の定量化は可能であることを確認した。Muse細胞は高度侵襲肝臓手術後に全症例で動員がみられ、24時間後に最も動員されていた。心筋虚血がみられた症例においてイベントに一致して動員数の再上昇が確認された。【まとめ】Muse細胞は高度侵襲肝臓手術後24時間後に最も動員されている。症例により動員数に差異がみられ、意義について詳細な検討を進めていく。 Muse細胞の定量化により,肝組織修復程度の指標としての意義の他、侵襲の定量化・細胞療法が有効な侵襲度の指標となる可能性があり、肝移植以外の症例へ対象を拡大して引き続き症例の蓄積と解析を行っていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高度侵襲肝臓手術患者におけるMuse細胞とその遊走因子測定の臨床的有用性2019

    • 著者名/発表者名
      片桐弘勝
    • 学会等名
      第119回 日本外科学会定期学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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