研究課題/領域番号 |
17K10677
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
高原 武志 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80453306)
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研究分担者 |
佐々木 章 岩手医科大学, 医学部, 教授 (40275540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 肝再生 / 大量肝切除 / 門脈圧 / 組織幹細胞 |
研究実績の概要 |
大量肝切除モデルにおいて門脈圧のmodulationと幹細胞注入療法 先行実験にてラットの肝切除後門脈圧の測定方法とその客観性、またラット肝切除後の造影CTの撮影(至適造影剤の投与量)とCT画像データは富士フィルムメディカル社製のシミュレーションソフトウェアVincentを使用し肝容積を測定可能であることを確認できている。肝切除に脾摘を加えたラットで、摘出した脾臓よりSP細胞をフローサイトメトリー(FACS)を用いて浄化し、このSP細胞を継代させる。拡大肝切除に脾摘を加え門脈圧を調節したラットに、このSP細胞を注入する。注入方法は、先行実験において、経門脈的注入方法を選択し (Haga J, et al. Stem Cells Dev. 2007)、ラットの肝再生を検討する。 生後4-8週の雌SCIDラットを用い麻酔下に70%肝切除を行う。閉腹後、幹細胞様分画(SP分画)を尾静脈より注入(細胞数104個)する。ラットは術後1、3、7日目に安楽死させ、肝臓を摘出し凍結切片を作製、GFP細胞の有無を確認する。各細胞分画群(コントロール含む)に6匹ずつ肝切除を行い、各肝臓摘出日に2匹ずつ安楽死させる。現在までに、ラットの脾臓からもSP細胞分画を採取できることがわかった。また、こららの細胞を継代することも可能で、これらを肝臓に直接注入できたが、その他の細胞療法の至適投与ルートについて現在、再考中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ラットの脾臓よりフローサイトメトリーを用いてSide Population分画は採取可能であり、その分化能も確認できている。それを細胞療法として活用する際に、有効な細胞量の同定などに難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
ラット脾臓からのSide Population分画を採取し、それを凍結保存し、ある一定の期間後に利用可能か判断する。この過程を習熟することで、より現実可能な細胞療法の確立に寄与する可能性があると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
ラットの脾臓よりSP細胞分画を採取可能であったが、これらを利用する際の実際の投与ルートにつき現在、再考中である。そのため、予定していたラット数の確保のために前年度生じた残額とともに次年度に上乗せして使用予定である。 引き続き、ラット肝切除・脾摘と脾臓よりSide population分画を採取を継続予定。さらに、SP分画を継代・凍結保存の過程を追加し、より現実的な細胞療法に必要な細胞数を同定していきたい。
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