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2017 年度 実施状況報告書

Liquid biopsyを用いたHCC術後再発予測に有用なバイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K10678
研究機関日本医科大学

研究代表者

谷合 信彦  日本医科大学, 医学部, 准教授 (20287725)

研究分担者 山田 岳史  日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
吉田 寛  日本医科大学, 医学部, 教授 (60246999)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードHCC / liquid biopsy / CTC / ccf DNA
研究実績の概要

末梢血内の腫瘍細胞(circulating tumor cell: CTC)と腫瘍細部由来のcirculating cell free DNA (ccfDNA)の両者を用い、肝細胞癌術後再発高危険群を同定する方法と、術後再発を早期に同定する方法を開発する。これまではCTCの検出感度が低かったため、我々はccfDNAを用いて大腸癌肝転移症例の発高危険群を同定する方法と、術後再発を早期に同定する方法を開発してきた。ccfDNAががん特異的ではなく、強い侵襲が加わると偽陰性が生じやすい。CTCはがん特異的であるため、ccfDNAと併用することにより更に精度の高い方法を開発できる可能性がある。
術前のCTCおよびccfDNA、手術切除標本、術後1ヶ月目のCTCとccfDNAを用いて早期再発危険群を同定する方法を開発する。術後1ヶ月目、以降2ヶ月毎のCTC、ccfDNAを用いて術後再発を早期に同定する方法を開発する。
ccfDNAからは総量、long fragment量、βグロビンを計測しLBRを求めるとともにp16、TERT等の変異を検出する。切除標本を次世代シーケンサーにて(NGS)我々の開発した肝臓癌パネルを用いて変異の有無を検出する。NGSで検出した変異をccfDNAから検出する。CTCは新規に開発されたIon Torrent LiquidBiopsy Platformを用いて検出する。
昨年手術を行った20例のHCC症例の検体を用いてLBRを測定する。術後にLBRが減少しなかった症例、術前に30個/ml以上のCTCが検出された症例、手術1ヶ月後にCTCが検出された症例を早期再発高リスク群とし、高リスク症例、通常リスク症例ともにcfDNA、CTCを用いて画像診断より先に再発を同定できるか検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

HCVに対する抗ウイルス治療が効果を上げている。そのため、全国的にHCC症例が減少し、それに伴い手術件数もどの施設においても減少をしている。
当施設においても例年50例以上のHCC肝切除症例がいたが、昨年は30例にとどまっている。そのため、サンプル数が減少し、研究進行がやや遅れいている。

今後の研究の推進方策

更にサンプル収集を続ける。1年間に約30例のHCC手術を行っているため、2年間で更に60例の集積を予定している。
術後にLBRが減少しなかった症例、術前に30個/ml以上のCTCが検出された症例、手術1ヶ月後にCTCが検出された症例を早期再発高リスク群とする。高リスク症例では毎月、通常リスク症例では2ヶ月毎に採血を行い、ccfDNA、CTCを用いて画像診断より先に再発を同定できるか検証する。高リスク症例では3ヶ月毎、通常リスク症例では6ヶ月毎に画像診断を行う。

次年度使用額が生じた理由

症例数が予想よりも少なかったことから、試薬の使用量が少なく、残高が生じた。次年度は症例数を増やす予定になっており、それに伴い試薬の使用量の増加が見込まれている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Liquid Biopsyによる大腸癌肝転移肝切後再発高リスク症例に対する新バイオマーカー2017

    • 著者名/発表者名
      谷合信彦、山田岳史、吉田寛
    • 学会等名
      第53回日本肝臓学会総会

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公開日: 2018-12-17  

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