研究成果の概要 |
本研究ではEB1と膵癌放射線抵抗性との関連を検討することを目的とした。術前に化学放射線療法を行った膵癌切除症例17例を対象にEB1の免疫染色を施行した。EB1陰性は10例、EB1陽性は7例であった。EB1と放射線効果判定(Grade1,2a,2b,3)との関連を検討したが、EB1と放射線効果の間には相関関係は見られなかった(R=-0.0236,p=0.928)。EB1と予後との関連も同様に解析したが、生存、再発ともにEB1の発現の有無では有意差を認めなかった(p=0.811,p=0.575)。EB1の機能解析を行うため、膵癌細胞株のKO株に対しての再発現、WTに対しての強制発現を確立した。
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